理事長よりご挨拶

理事長 寺田紀彦写真

医療法人[社団]寺田病院
理事長 寺田紀彦

寺田病院は平成29年に開設40年を迎えました。
 胃腸科(消化器内科、消化器外科)を専門としてスタートした病院ですので、胃癌、大腸癌、胆石症、ヘルニア、虫垂炎、痔疾患等の手術が多く、手術症例は延べ1万4千件を超え、又内視鏡検査、内視鏡治療(いわゆる胃カメラ、大腸カメラ)に至っては17万件と数多くの診断治療を行ってまいりました。

 最近の特徴としては、お腹を大きく開けて行う従来の開腹手術よりは、お腹に小さな穴を開け、そこからビデオスコープを入れ、モニターを見ながら手術を行う鏡視下手術が増えてまいりました。ビデオスコープ、ビデオモニターの画像が非常に良くなったこと、便利な装置や道具が開発されたことにより、より安全により確実に鏡視下手術が出来るようになりました。これからも当病院としては、傷も小さく、痛みも軽い、体に負担のかからない鏡視下手術に力を入れていきたいと考えています。

 当地域も御多分に漏れず、超高齢化社会を迎え、老化に伴って起こってくる病気が増えています。
例えば、脳出血、脳梗塞などの脳卒中、狭心症、心筋梗塞、慢性心不全、慢性腎臓病、肺気腫、肺炎、癌、認知症など。このような老化がらみの病気は一旦救命できても、重い障害を残してしまうことが間々あります。治る病気ばかりであれば良いのですが、現代の医療技術を駆使しても治せない病気、一旦病気は治っても重い障害を残してしまい、日常生活動作(ADL)が低下し、ひとりで生きて行くことができなくなることもあります。私たち医療に携わるものは、こうした患者様にも寄り添い、治療、看護、介護に当たらねばなりません。そのためには、多くの職種、多くの専門家が連携し、協力して診療に当たって行くことになります。

 病院というところは、受付業務にはじまり、診療事務、医療保健事務、医療経理など多くの医療事務職員が働いています。又、医師や看護師を中心とした多くの専門職の集まりであり、薬剤師、放射線技師、臨床検査技師、栄養士、リハビリテーションに携わるPT(理学療法士)・OT(作業療法士)・ST(言語聴覚士)、又介護支援に携わる社会福祉士、介護支援専門員、介護福祉士、介護士などの多くの職種が、各々連携を取りながら活動しています。

 病院が地域の皆様に信頼される医療サービスを提供していくためには、このような多くの人材を確保し、育成していくことが、極めて大切なことであります。医療・介護に従事するものが、使命感とやり甲斐をもち、満足して働ける職場環境を作っていくことが、医療・介護サービスを受けられる患者様の満足度アップに繋がるものと考えています。

 これからも私たち病院スタッフは、地域の医療・介護・福祉に貢献できるよう日々努力してまいりたいと考えています。

 地域の皆様、患者様、御家族の皆様には、今までと変わりないご理解とご支援を賜わりますように、切にお願い申し上げます。