胃内視鏡検査について

(胃内視鏡検査は、一般には「胃カメラ」と呼ばれています)

 胃の内視鏡検査は今や胃に関して普通に、そして真っ先に行われる検査となっています。数年前から胃のレントゲン検査に取って代わってスクリーニングから内視鏡検査が行われるようになりました。 朝御飯さえ抜いてきていただければ、予約なしで診察後にすぐ行うことも出来ますし、子供からお年寄りまで簡単に受けていただいています。

 内視鏡は機器自体が改良され、最近では軟らかく太さも1cm以下となり、実際に飲んでいただいた方々からは、「思ったより楽だった」とのご評価をいただいています。実際に内視鏡を飲んでいる時間は通常の検査で2分から3分間、病変があっての詳しい検査でも5分間から10分間程度で終了しています。もちろん、のどの反射の強い方で、何とか検査をしなければならないが飲めないという方や、内視鏡的な手術などで時間が掛かる場合には、安定剤の点滴注射などで、少しでも楽に実施できるように工夫しています。

 「胃癌のお話」の欄で書きました胃内視鏡的切除術でも、最近では10分間から15分間で安全に完了することが出来ています。いずれにしても数分間の検査があなたの健康を、ひいては命を守るチャンスを与えてくれるかも知れないのです。ちなみに、当院では最近の10年間に34,022件の胃内視鏡検査を行っています。これは、毎年3,400人の患者様方を検査させていただいていることになります。また、内視鏡で切除した胃のポリープや癌は10年間で181件になりました。お腹を開けずに、これだけの癌やポリープが治療できていることになります。

 私達寺田病院は胃内視鏡のエキスパートです。胃に不安のある方は、思い切って、そして安心して寺田病院の扉をたたいて下さい。


 以上、「胃内視鏡検査」についてでした。皆様のご健康を願います。